フランクリンプランナーの良い点、悪い点まとめ
- 2024/11/30
目次
- 前提 - フランクリンプランナーとは
- 誕生 - ベンジャミン・フランクリンの手帳と7つの習慣
- 特徴 - 他の手帳との根本的な違い
- ラインナップ
- 本題 - フランクリンプランナーの良い点・悪い点
- 良い点
- 悪い点
- まとめ
私は、長年システム手帳の「フランクリンプランナー」を愛用してきました。ただ、最近フランクリンプランナー以外のシステム手帳に移行したこともあり、他のシステム手帳との比較みたいな視点から逆にフランクリンプランナーの良さ・悪さも分かったりしています。 本エントリーは、そんな私が思う「フランクリンプランナー」の良い点、悪い点について、まとめてみました。
前提 - フランクリンプランナーとは
前提として、フランクリンプランナーとは、どういったものなのかについて、概説したいと思います。より詳しい内容は、以下の公式サイトでご覧いただけるかとは思いますが、私が思う概説を最初にまとめておきます。
誕生 - ベンジャミン・フランクリンの手帳と7つの習慣
フランクリンプランナーは、アメリカ建国の父であるベンジャミン・フランクリン(独立宣言の起草や避雷針の開発で有名)が、毎日小さな手帳を用いて自分を律していたという自伝の記載に影響を受けて、それを実践しやすい手帳として開発されたのが始めとなります。開発・創業者は、ハイラム・スミスで、著書の「Time Quest - 心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」もおすすめです。
その後、「7つの習慣」という世界的ベストセラーの著者スティーブン・R・コヴィー博士の会社と、ハイラム・スミス氏の会社が合併し、「フランクリン・コヴィー」社が設立されました。同社が出す手帳に「フランクリンプランナー」の名前が付けられています。本エントリー冒頭の画像は、フランクリンプランナーのバインダーを購入すると、そのバインダーが入っている箱のロゴですが、「FranklinCovey」なのは、社名だから、ということになります。
この頃から、ベンジャミン・フランクリンの人格形成ツールとしての手帳の側面と、7つの習慣による人格形成、人生のコンパスとしての側面、それらの部分と高度に統合された日々のスケジューリング機能とが実現されていきました。
特徴 - 他の手帳との根本的な違い
特徴としては、メモやスケジュール管理としての役割だけでなく、自らの価値観や成し遂げたい夢・目標を見失わずに、自分を日々正しい方向に向かわせ、予定とTODOをそれに基づいて管理することが出来るよう配慮がされていることです。
基本的には「7つの習慣」の考え方に基づいて、「まずは自分の価値観や、自分がどう生きたいか」をなるべく明確にし、「そのために何をすべきか」を自らの理想と現実との差異を明確にし、自分の周りに居る人との関係性にも配慮しつつ、自らの行動を律するノウハウと一体となったツールとなっています。
「スケジュールやTODOを管理する」ツールではなく、「自分の行く先とやるべき事を見失わないようにするコンパス」ツールとなっており、他の手帳とは世代が違うとしています。
ラインナップ
基本
フランクリンプランナーは、バインダータイプ(システム手帳タイプ)に3つのサイズがあり、別途、綴じ手帳タイプの「オーガナイザー」があります。
バインダータイプ(システム手帳タイプ)
バインダータイプ(システム手帳タイプ)は、下記の3つのサイズがあります。
1. クラシックサイズ
リフィル(バインダーに挟む紙)サイズが、A5用紙に近いサイズとなります。厳密には、A5用紙よりも横幅が少し短く、縦幅が少し長いです
- フランクリンプランナー・クラシックサイズのリフィルのサイズ
- 横 140mm x 縦 216mm
- A5サイズ
- 横 148mm x 縦 210mm
紙のサイズは、ほぼA5サイズで、他のメーカーのA5と大差はありません。ただし、穴の数と間隔が、他のメーカーと異なる独自規格になっており、互換性がなく、フランクリンプランナーのバインダーにはフランクリンプランナーのリフィルしか基本的には入りませんし、フランクリンプランナーではないメーカーのバインダーに、フランクリンプランナーのリフィルはそのままでは入りません。
参照: フランクリン・プランナークラシックサイズとA5システム手帳の違いについて|小谷田 洋一 / Yoichi Koyata
2. コンパクトサイズ
他メーカーの「バイブルサイズ」に近いサイズになります。厳密には、他メーカーのバイブルよりも縦幅も横幅も少し長いです。ただ、クラシックサイズとは違い、穴の数と間隔が他メーカーと共通のため、互換性自体はあります。ただ、リフィルのサイズは違うので使い勝手が良くはないというまた違った問題があります。
- フランクリンプランナー・コンパクトサイズのリフィルのサイズ
- 横 108mm x 縦 172mm
- 他メーカーのバイブルサイズ
- 横 95mm x 縦 170mm
3. ポケットサイズ
フランクリンプランナーの独自サイズで、少なくとも私の知る限り、他のメーカーでも類似のサイズはありません。比較的近いものを下記に並べています。
- フランクリンプランナー・ポケットサイズのリフィルのサイズ
- 横 89mm x 縦 153mm
- ノックス ナローサイズ(バイブルサイズの横幅を縮めたもの。縦幅は一緒)
- 横 80mm x 縦 170mm
- システムダイアリー
- 横 82mm x 縦 140mm
- ミニ6(M6)
- 横 80mm x 縦 126mm
- マイクロ5(M5)
- 横 61mm x 縦 105mm
綴じ手帳ですが、下記もサイズの参考に
- ほぼ日オリジナルサイズ(A6サイズ)
- 横 105mm x 縦 148mm
- ほぼ日weeksサイズ
- 横 94mm x 縦 188mm (本体サイズ、紙のサイズはこれよりちょっと小さそう)
- トラベラーズノート パスポートサイズ
- 横 89mm x 縦 124mm
- モレスキン ポケットサイズ
- 横 90mm x 縦 140mm
バインダータイプ(綴じ手帳タイプ)
フランクリンプランナーには、綴じ手帳タイプもあり、「オーガナイザー」と呼ばれています。
本題 - フランクリンプランナーの良い点・悪い点
良い点
1. フランクリンプランナーだけで完結する
他のメーカーのシステム手帳は、A5サイズでもバイブルサイズでも、基本共通の規格になっており、バインダーはA社、月間リフィルはB社、デイリーはC社のやつで、TODAYファインダーはD社のやつを使う、みたいなことが出来ます。 これはこれで、選ぶ楽しみや、自分の好きに出来る自由があり、メリットではあるのですが、選ぶのが大変という側面もあります。私みたいにそういう大変さが良いんだ、という人には別ですが、いろいろ選んで購入して試してで時間と労力と金銭的コストを消費してしまうのがデメリットに感じてしまう人もいるかと思います。
その点、フランクリンプランナーは、独自規格なので、基本フランクリンプランナーが出しているリフィルやアクセサリから選ぶことになります。そして、毎年リフィル・バインダー・アクセサリが網羅されているカタログが出ていますので(オンラインでも閲覧可: フランクリン・プランナー デジタル商品カタログ)、ここから選ぶだけで完結します(ここから選ぶしか無いとも言えるので、デメリットでも上げています)。
バインダー、リフィル、基本的なアクセサリはもとより、保管用バインダー、パンチ、革製のバインダーのお手入れクリームとブラシまで、基本だいたいのものは揃っています。フランクリンプランナーの公式オンラインショップがあるので、その1店舗だけで全部揃う、という意味で、非常に楽です。
2. 7つの習慣を実践しようという人には親和性が高い
他の手帳でもあるマンスリー、ウィークリー、デイリーみたいなものとは別に、フランクリンプランナー独自の演習フォームがあり、こちらこそがフランクリンプランナーの本質となります。
この演習フォームに従って、自分と向き合い、自分の価値観を明確化したり、自分の役割を明確化することで、「やることを効率的にやる」ための手帳ではなく、「何をすべきかを間違えない。何からすべきかの優先順位付けを間違えない」ための手帳となる。
このために、価値観、役割などのリフィルや、一週間コンパスが入るファインダーなど独自のリフィル・アクセサリが存在する。フランクリンプランナー以外で同じ事しようとすると工夫が必要となる。
3. 考え方は、他の手帳でも応用が効く
「7つの習慣」自体が世界的ベストセラーで、その考え方は世界中の多くの人の共感を得るもので、汎用性があるものだと思います。フランクリンプランナーを使うと、7つの習慣の実践のために手帳をどう使うかという手法そのままを体験できることになります。この手法は、別にフランクリンプランナーのリフィルを使わないと出来ないことではなく、他の手帳でも実践は出来ますし、考え方自体として知っておいて損は無い知見なのかなと思います。
他の手帳でも応用が効くし、結果としてフランクリンプランナーを使わなくなっても有用な考え方に触れることが出来るのではないかなと思います。
4. バインダーが豊富で質がよい、リング径が大きいものがある
コードバンのバインダーがある点、リング径が大きいものが多いという点が、フランクリンプランナーのバインダーの特徴かなと個人的に思っています。他のメーカーのバインダーは、バイブルサイズやA5サイズでは、せいぜい25mm径が最大のものが多く、それで探すと選択肢がかなり狭まったりします(少なくとも以前私が探したときはそうでした)。
フランクリンプランナーのバインダーは、25mmのリング径で本革バインダーが複数種類ラインナップされており、太くてでかい手帳がかっちょいいと思う自分には選び甲斐がありました。
他のメーカー全部を合わせたよりも数が多いとは言えませんが、リング径が大きいという条件だとフランクリンプランナーのバインダーの数がそれなりに多いことが分かるのではないかと個人的には思っています。
5. リフィル、アクセサリの質がそれなりに良い
国内では、ナカバヤシ株式会社が製造・販売をおこなっているため、日本品質となっています。私は万年筆で、ユニバーサルリフィルのものを常用していましたが、紙質的には十分かなと思っています。
ただ、選択の幅は少ないので、どうしても合わないという場合には選択が難しくなるかもしれません。ボールペンの類いであれば、書き味などの好みの点以外で問題が生じることは無いかなと思いますが、その他万年筆、サインペンなどインクとの相性などもあるので、紙質にこだわりがある方は一度トライアルキットなどで試してみる必要があるのかなと思います。
その他、ファインダー(しおり)や、付箋リフィル、リフター、名刺ホルダーなど、システム手帳には様々なアクセサリがありますが、種類も揃っており、それぞれの品質は十分かと思います。あくまで私個人の経験でしかありませんが、結構いろいろなアクセサリを購入・利用していますが、想定外の問題が生じたことはありません。
6. ポケットサイズは独自規格で、はまる人には唯一
割と長年ポケットサイズが販売されているのですが、いろんなところでコストカットの努力がいろいろ行われているにもかかわらず、ポケットサイズが停止になら無いところを見ると、以外とユーザーがいるのかなという感じがしています。ハマる人にはハマるサイズなのかなと思っています。
女性向けにも合いそうなサイズですし、また母艦となる手帳とは別のサブの手帳としても扱えるサイズにもなりそうで、いろいろと使い道があるのかなとも思っています。
最近、M6やM5の手帳が流行っていますが、もう少し大きいサイズでという人にはぴったりかも知れません。
7. 癖が強い。はまる人には最も良いソリューション
全体的に理想や哲学に基づいており、崇高な感じで、そういうのが好きな人にはモチベーション維持になります。(ここは表裏一体なので、デメリットにもあげています)
悪い点
1. 独自規格である
良い点の1つ目と表裏一体ですが、フランクリンプランナー1社で十分なリフィル・アクセサリラインナップがあるものの、共通規格のメーカー全部合わせたものの方が種類が豊富と言えば豊富です。
独自規格であるため、フランクリンプランナー単独で十分なリフィル・アクセサリラインナップがありますが、他メーカー全部合わせたものよりは多くないです。
また、他メーカーの手帳に移行しようとすると、入れ替えれば済む、ということにはなりません。(バイブルサイズは穴数と間隔が同じだが、リフィルのサイズが違うのでやっぱり微妙)
マンスリー、ウィークリー、デイリー以外でも、常に手帳にいれているリフィル類がいっぱいあると、移行もそれだけ大変になります。私は自作のそういう系のリフィルが結構あったので、大変でした。
2. ちゃんと使い方に従おうとすると、結構大変
良い点の2つ目と表裏一体となります。フランクリンプランナーの本質としては、自らの価値観や役割を明確化して、自分の進む道を間違えないようにするコンパスとしての機能を持つことにあります。
しかし、そのためには、ミッションステートメントを作るとか、自分の価値観の明確化などをしなくてはならず、そのための演習フォームなどがあり、これに従って進めていくだけといえばだけなのですが、しかしなかなか難しく大変だったりします。
演習フォームや、1週間コンパス、役割など、フランクリンプランナー独自の部分を使いこなせなかったり、効果や意味を感じられない場合、使いこなせて無い感をありありと感じてしまい、逆にモチベーションが下がってしまって、使い続けることが辛くなる、という人もいるのではと思っています。というより、個人的には、たぶんこれが一番フランクリンプランナーを使うのを辞める理由なのではないかと思ったりしています。(以前は、フランクリンプランナーを使うにはまず使い方セミナーを受けてから、という形だったのも分かります。)
この点について、個人的に思うこと
…というか、そもそも、そうやって使っていくものじゃないかと思っています。(使い始めていきなりパッと自分の価値観や役割を明確化できるなら、フランクリンプランナーなんか多分必要無さそう。)
フランクリンプランナーのこういう特徴を「なるほど」とか「これはいい」と思える人なら、とりあえず使ってみて、「なんか違うかもだけどこうかな?」みたいな試行錯誤をして、徐々に使いこなしていく、で良いと思うのです。私もそうでした。
また、価値観や役割、ミッションステートメントとかは、時を経て変わります。定期的に見直しや修正が必要なのは、出来る人でも同じなので、出来ないから辞めるというのはもったいないだけだなと思っています。
ここらへん、そもそも難しいため、フランクリンプランナーは使い方セミナーなどが開催されていたりもしました。難しいものなので、使いこなせなくて当たり前かなと思います。自分も使いこなせていたと確信しているわけではありません。
3. 基本、太くなるので、重い
フランクリンプランナーの独自フォームがあり、またデイリーリフィルを入れるのが基本となる使い方(そうしなければいけないわけではないですが)のため、基本太く、重くなります。
4. オフラインの店舗での取り扱いが少ない
以前はフランクリンプランナーはシステム手帳のコーナーに結構あるところも多かったのですが、最近ですとあまり置いて無いところも多く、東京近郊だとヤエチカの公式ショップが一番かなと思います。
ちょうど先日、東京駅周りの文房具店、丸善本店と丸善日本橋店と銀座伊東屋を見ましたが、それなりに置いてあるもののヤエチカ店が一番良さそうです。 また、神奈川県でいうと、横浜駅近郊の銀座伊東屋、東急ハンズ、有隣堂などを見ると、正直あまり品揃えは良いとは言えない状態です。メジャーどころの○年○月~○年○月のリフィルなど1年分とかのリフィルは普通に置いてあるのですが、それ以外のリフィルやアクセサリはあまり期待できないなと思いました。
実際に見て購入したい場合には、地域や商圏によっては、ちょっと困りそうです。
オンラインショップは、公式サイトと楽天に公式ショップがあるので、それでだいたい手に入りますが、実店舗で見たいという場合、お店探しからになるかもと思います。
5. ブランクリフィルがあり、紙質はそれなりだが、高い
自作リフィル派には、ブランクリフィルの紙質が重要です。フランクリンプランナーのブランクリフィルは、クラシックサイズだと、2種類あり、50枚入りのものと200枚入りのものがあります。それぞれ紙質と品質が異なり、50枚入りのものはおそらく国内生産で万年筆の利用にも耐える紙質になっています。しかし、200枚の方は穴開けから雑な感じがして、海外のやつそのままやなという感触です。万年筆だと滲んでしまうため、少なくとも私の常用には耐えませんでした。ボールペンとかなら大丈夫です。
この50枚のブランクリフィルですが、50枚で750円と結構なお値段です。他のメーカーだと、100枚で700円弱とかなので、倍です。
そして、フランクリンプランナーの紙のサイズで対応した穴が空いているものは、この2種類しかなく、その他は穴が空いてない紙にパンチで穴を開けるしかありません。 私個人で言うと、この選択肢の無さと価格が、フランクリンプランナーではない共通6穴手帳への移行を促しました。万年筆を使うとどうしても、いろいろな紙で書き心地が良いやつを試したくなってしまいました。
6. 癖が強い。癖がダメな人にはどうやってもダメかも
全体的に理想や哲学に基づいており、崇高な感じで、そういうのが苦手な人には生理的に無理そうだなとは思います。そこが良い、という人には良いのですが、ダメな人にはダメそうです。
まとめ
という感じで、すっごい長文になってしまいましたが、自分が思う良い点、悪い点でした。悪い点で致命的なものが無いなら、普通に有用な手帳だと思うので、興味がある方には是非試してみて欲しいところです。
(フランクリンプランナー公式サイト)


