「書く瞑想」で、ジャーナリングを知り、「自分」「価値観」の言語化方法を知る
- 2026/1/31
目次
- ジャーナリングについて
- 本書「書く瞑想」の概要
- 感情ジャーナリングの体系
- 感情ジャーナリング=セルフコーチング
- 個人的に注目した点は、「価値観を明確化するための具体的手順」が解説されている点
- いろいろな方におすすめできる本書
- 注意点
なぜ読もうと思ったのか忘れましたが、積ん読していた「書く瞑想」という書籍を読みました。本ブログは、手帳を使って人生をよくしていこう的なブログなのですが、そういうテーマにも非常に有用な考え方や方法論が解説されていたので、ぜひ紹介したいなと思いました。
著者/メーカー(ブランド): 古川武士(著)
ジャーナリングについて
ジャーナリングという単語は、たまに聞いていたのですが、あまり内容は把握していませんでした。基本的には「日記をつける」的な意味合いのようで、感情や思うことをそのまま書くことで 感情の可視化によりストレス軽減や自己理解の深化、集中力向上などの効果が期待されるものです。下記書籍で紹介されているようですが、Googleの研修プログラムでも取り入れられているようです。
サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
著者/メーカー(ブランド): チャディー・メン・タン(著), ダニエル・ゴールマン(序文)(著), 一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート(監修), 柴田裕之(翻訳)
本書「書く瞑想」の概要
ジャーナリング自体が「書く瞑想」と言われたりするようなので、では、本書もジャーナリングを解説しただけの本なのかなと思ったのですが、読んでみるとそのジャーナリング(書く瞑想)をベースに、さらにそれを発展・進化させた体系を提唱されていました。
その体系は、「感情ジャーナリング」と名付けられており、「書く瞑想」はその一部となっています。 一度読んでも手順というか、体系がよく分からなかったので、再読して体系を整理しながら読んで、やっと全体の体系というか手順が分かりました。(よく見たら、巻末付録に全体の体系はまとめてあったのですが、読んだ後はよく分からない状態だったので、付録を見ても頭に入ってきませんでした。)
感情ジャーナリングの体系
全体像としては、下記3つの手順になっています。
- 書く瞑想
- 書く片付け
- 書く習慣化
それぞれの所要時間と概要は、下記になります。
- 書く瞑想
- 1日15分
- 1日の悪かったこと、良かったことを記録
- 書く片付け
- 月1回、1時間程度
- 書く瞑想の内容を整理し、自分の価値観を明確化し、理想のビジョンを明確化する
- 明確化したビジョンから行動に反映する
- 書く習慣化
- 3ヶ月に1回
- GPS(Good、Problem、Solution)振り返りで、次の3ヶ月の行動を決める
各部の詳細は、本書を読んでいただければと思います。また、ネット上に関連情報がいくつかあります。
- 習慣化のプロが10年かけて行き着いたシンプルに生きるための「書くメソッド」 | 書く瞑想 | ダイヤモンド・オンライン
- 書く瞑想 / 1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される | 本の要約サービス flier(フライヤー)
- 古川武士さん著『書く瞑想』が実践的でおすすめです|ikuko
- 著者公式サイト
感情ジャーナリング=セルフコーチング
著者は、コーチングもされていたようで、各パートで、核心を突いた自問自答用の質問がいろいろとあるので、それに答える形で進めていくことができます。つまり、自然とセルフコーチングしているような効果が期待できます。
単に自問自答して答えを出してください、ということではなく、具体的にこの場面ではこういう質問を自分に投げかけて回答する形で考えてくださいと書いてあるので、わかりやすく、また実践しやすいと思います。
セルフコーチング自体については、下記書籍が薄くて読みやすくて参考になると思います。
著者/メーカー(ブランド): 本間正人(著), 松瀬理保(著)
一瞬で自分を変えるセルフコーチング: 最高の「気づき」を得る、自問自答の技術 (単行本)
著者/メーカー(ブランド): 林 英利(著)
個人的に注目した点は、「価値観を明確化するための具体的手順」が解説されている点
7つの習慣や各種手帳術で、「人生の目標」や「理想の状態」、「やりたいこと」や「なりたい自分」を明確にして、それらと現実とのギャップを埋めていくというアプローチはよく用いられます。 しかし、それら「人生の目標」や「理想の状態」、「やりたいこと」や「なりたい自分」を明確にするにはどうしたらよいのか、という手順はあまり具体的なものや有効なもの、やろうと思えるような手順はあまり見たことがありませんでした。
しかし、本書の「感情ジャーナリング」の中の「書く片付け」部分の日々のログから見られる「自分の感情」から、自分の価値観を導き出すという方法が提唱されていました。何か出来事があり、それについてどういう感情を抱くか、は人によって違うわけですが、それはなぜかと言えば人によって価値観が違うからだと記載されており、言われてみると当たり前かもしれないのですが、「なるほど!」と思いました。
自分の人生の目標や価値観は、自分の中に答えがあるとは思っていたのですが、その発露が感情であるというのは、あまり考えたことがない視点だったので、目から鱗という気持ちでした。
私は、大学生時分に「7つの習慣」を読んで以来、結構な時間をかけて、理想やら価値観やら役割やらをなんとか導き出してきたのですが、振り返ってみれば、定期的に自分の気持ちに向き合うことでしか、導き出せなかったように思います。そういう経験からも、本書の手順は非常に合理的かつ最短手順なのではないかと思っています。感嘆しました。
完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change
著者/メーカー(ブランド): スティーブン・R・コヴィー(著), フランクリン・コヴィー・ジャパン(翻訳)
いろいろな方におすすめできる本書
単純に「書く瞑想」手順だけでも、「瞑想」のような効果を得られるように思います。座禅を組んで目を閉じて静かに自分と向き合う瞑想は難しいように思いますが、具体的な手順が提示されている「書く瞑想」なら手順通りに行えば、自分の気持ちを吐き出せて、また見逃しがち、意識から外れがちな、自分のポジティブな側面にも着目することができ、前向きな力になるのではないかと思います。
つまり、なんとなく日々すっきりしない、もやもやしている、という人にもおすすめできます。
また、上述したような 「人生の目標」や「理想の状態」、「やりたいこと」や「なりたい自分」を明確にしたい、でも具体的にどうしたらよいのかわからない、という人にも、おそらく本書に解説された手順で、それらを明確化できるんじゃないかと思います。
つまり、自分の人生のために、何かしたいけど何をしたら良いかわからない、自分を変えたいけど、何をしたらいいかわからない、自分が分からない、上手く言語化できないという人にもおすすめできます。
そうでない方でも、自分自身の気持ちや思うことを言語化する練習にもなりますし、言語化するだけでも、スッキリすると思います。 たかがそれだけの事が、大きく人生を変えることもあるので、興味をお持ちでしたら本書を読んで実際に試してみてはいかがでしょうか?
著者/メーカー(ブランド): 古川武士(著)
注意点
私だけかもしれませんが、一読しただけでは体系や手順がよく分かりませんでした。何度か読んだり、内容や手順をまとめて整理してから取り組まれるのが良いかなと思います。
なお、著者の公式サイトに印刷して利用できるテンプレートもあります(こちら: 読者サポート | 習慣化コンサルティング)




